ふるさと納税で須坂市など除外、有田市の業者の産地偽装で
2025年6月15日 14時30分
政治 経済

総務省はこのほど(13日)、ふるさと納税制度の基準に違反したとして、長野県須坂市(すざかし)と岡山県吉備中央町(きびちゅうおうちょう)を制度の対象から除外すると発表しました。期間は今月(6月)17日から2年間で、期間中にこれら自治体に寄付しても、制度に基づく税の軽減は受けられません。

このうち須坂市は、和歌山県の仕入れ業者による返礼品の産地偽装に絡むものです。

総務省によりますと、須坂市はおととし(2023年)10月から今年(2025年)3月まで、仕入れを担当していた和歌山県有田市の日本グルメ市場が、山形県産などのシャインマスカットおよそ22トンを長野県産と表示し、寄付者に送っていました。

須坂市は去年(2024年)12月に業者からの報告で把握しましたが、今年2月まで寄付の募集を続け、3月まで実地調査を行いませんでした。そして、違反が認定された期間に受け入れた須坂市の寄付額はおよそ30億円に上りました。