大阪・夢洲で開催されている大阪・関西万博の会場内にあるEXPO(エキスポ)メッセ「WASSE(ワッセ)」で、日本全国の工芸品などが一堂に会する「JAPAN CRAFT EXPO(ジャパン・クラフト・エキスポ)2025」が、きのう(16日)から始まりました。あす(18日)までの3日間行われます。

これは、「手が語る、時を超える、旅へ」をコンセプトに開催されていて、全国から20の事業者と3つの特別出展者が参加しています。会場内では、作品の展示やパフォーマンスに加え、木で作られたやぐら型のブースでは、体験や実演なども行われていて、それぞれの産地の魅力を知ろうと、連日多くの人が訪れています。

和歌山からは、和歌山市にある菊井鋏(きくいはさみ)製作所と海南市にある山家漆器店(やまがしっきてん)、御坊市にあるそめみち染物旗店(そめものはたてん)が出展していて、来場者にそれぞれのこだわりについて伝えていました。

美容師が使う鋏だけを70年間作り続けている菊井鋏製作所の菊井健一(きくい・けんいち)さんは、「きのうからブースに立っていて、どんな方でもものづくりに興味を持っていただけるんだと嬉しく感じています。琴線に触れるような工芸メーカーがきっといると思うので、いろんな方に見ていただきたいです」と呼びかけていました。

また、山家漆器店の山家優一(やまが・ゆういち)さんは、「紀州漆器のブランドイメージを変えたいと思い、お盆や花の台など、インテリアとしての白い漆器を発表しました。今の時代に合わせて、変化をし続けられているからこそ、100社近くの紀州漆器の会社が今も残っているんだと思います。その中で、山家漆器店も今回の挑戦に至りました」と話していました。

オリジナルの染め技法を施した商品などを販売しているそめみち染物旗店の染道祥博(そめみち・よしひろ)さんは、「商品を通じて、染物に興味を持っていただくとともに、和歌山・御坊・日高に興味を持ってもらいたいという想いが大きいです。工芸がもっと日本全国、世界で盛り上がってほしいと思います」と展望を述べていました。
このイベントは、あす(17日)まで、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」で開催されています。