盲導犬とふれあい教室 和歌山盲学校で初めて
2025年6月17日 19時15分
福祉・医療
教育
社会
目の不自由な人が、実際に盲導犬と触れ合い、その仕事や役割について学ぼうという催しがきょう(6月17日)、和歌山市の県立和歌山盲学校で初めて行われました。

これは、和歌山盲学校が、日本ライトハウスの協力で、在籍する幼児や児童・生徒13人と、保護者5人を対象に開催したものです。
今回は、日本(にっぽん)ライトハウス盲導犬訓練所から、ラブラドールレトリイバーの黒と白の「盲導犬啓発宣隊デモ犬ジャー」の2頭を招き、実際に触れ合いながら、子どもたちと交流していました。

訓練所の職員への質問コーナーでは、子どもたちから、「盲導犬に定年退職はあるのか」ときかれ、「10年経つと引退となる」と答えるなど、仕事や役割について学びながら歩行のデモンストレーションが行われました。

盲導犬にハーネスをつけて、実際、机といすの障害物をよけて通り過ぎるのを体験した、弱視の和歌山盲学校の高等部2年の木下叶翔(きのした・かのと)さん16歳は、「盲導犬について、普段聞けないことを聞けた。ちょっと引っ張られて盲導犬が補助してくれ、また、盲導犬のことを結構知ることができたのでよかったです」と話していました。

和歌山盲学校の藤井一起(ふじい・かずき)教頭は、「目が不自由な子が、触ったり感じたりするのは大切。これまで盲導犬と触れ合う機会がなかったため、今回、ライトハウスさんにお願いした。最初は、緊張していたが、しっぽと足を触れるようになって変わった」と話しています。

日本ライトハウス盲導犬訓練所の赤川芳子(あかがわ・よしこ)所長は、「体の大きい盲導犬を見て帰るだけでもいいですし、触られても怒る犬がいないことを知ってもらえたらいい」と話していました。