【県議会】和歌山IR・宮﨑知事「ゼロベース維持」
2025年6月19日 19時14分
政治

和歌山県が、雇用の創出や投資の促進など、経済や観光の新たな起爆剤として誘致に乗り出し、のちに、県議会で否決されて凍結状態になっているカジノを含む統合型リゾート・IRについて、宮﨑泉()(みやざき・いずみ)知事は、きょう(6月19日)開かれた6月定例県議会で「パブリックコメントで、ギャンブル依存症患者の増加や、施設周辺の交通渋滞、IR周辺地域以外での人材確保の困難など、負の影響に対する根強い懸念がある」という認識を示し、岸本周平前知事と同じく、ゼロベースを維持する考えを強調しました。

これは、改新クラブの片桐章浩()(かたぎり・あきひろ)議員の一般質問に宮﨑知事が答弁したものです。片桐議員は、日本のインバウンド需要や地元雇用の受け皿の必要性が高まる中、自然や歴史、食の豊富な和歌山で、エンターテインメントの要素が乏しく、県内経済界からもIR誘致を求める声が再燃しているとして、IR誘致の可能性について宮﨑知事に見解をただしました。

これに対して宮﨑知事は、ギャンブル依存症患者の増加や、交通渋滞、IR周辺以外の地域での人材確保の困難など、負の影響に対する強い懸念を示したほか「和歌山マリーナシティ以外の候補地を挙げたとしても、同じような問題が起こる可能性がある」と述べ、岸本前知事と同じく、IR誘致に消極的な姿勢を示しました。 

このほか、きょうの一般質問では、自民党県議団の坂本佳隆((さ)(さかもと・よしたか)議員が産婦人科医確保に向けた県独自の施策などについて、日本共産党の奥村規子(おくむら・のりこ)()議員が消費税減税などについて、無所属クラブの川畑哲哉()(かわばた・てつや)議員がフリースクールやインターナショナルスクールなどについて、それぞれ県当局の考えをただしました。

和歌山放送では、きょうの県議会・一般質問のもようを、午後9時半から録音ダイジェストでお伝えします。