和歌山盲学校で今年も鮎つかみ
2025年6月23日 15時30分
教育 イベント

目の不自由な子どもたちが通う和歌山県立和歌山盲学校できょう(23日)、鮎つかみ体験が行われ、子どもたちは、ヌルヌルする鮎の感触を体験した後、鮎を塩焼きにして味と触感を楽しみました。

これは、目の不自由な子どもたちに、これから旬を迎える鮎に触れて、形や手触り、大きさを実感してもらおうと、和歌山盲学校が、県・内水面漁業協同組合連合会の協力で行ったものです。

きょう午前、和歌山市府中(ふちゅう)の和歌山盲学校で行われた鮎つかみ体験には、6歳から17歳までの12人が参加し、玄関前に設置された仮設のプールに体長15センチほどの鮎、およそ100匹が放流されると、こどもたちは裸足でプールに入り、素早く泳ぐ鮎を素手でつかみ、捕まえた鮎のにおいや、表面の手触りなどを確認していました。

鮎の感触を確かめる
鮎の塩焼きも楽しんだ

参加した高等部の高嶋(たかしま・)()()さんと()(と・)(らん)さんは、「鮎の口の中はザラザラしていた」「捕まえるときに滑ってしまい、捕まえにくかった」などと話していました。

和歌山盲学校の藤井一起(ふじい・かずき)教頭は、「盲学校の子どもたちは目ではなく手で物を見るため、自分の手で触って確認することはとても大事。子供も保護者も毎年楽しみにしているので、また来年も実施できれば」と話していました。