海南第三中学校で自転車安全教室
2025年6月24日 18時05分
教育 交通

スタントマンが自転車事故をリアルに再現し、事故の衝撃や怖さを生徒に実感してもらう自転車交通安全教室が、きょう(24日)、海南市立海南第三中学校で開かれ、1年から3年の全校生徒が参加しました。

交通安全教室の様子

これは、JAわかやまとJA共済連和歌山が県警察本部や海南警察署と連携し、通学や日常生活で自転車の使用頻度が高い中高生を対象にマナー違反が交通事故を招く危険性があることを考えてもらい、自転車交通ルールの理解と実践を呼びかけようと開いたものです。

安全教室では、自転車に乗ったスタントマンが、見通しの悪い道路での出会いがしらの事故やトラックの内輪差による巻き込み事故など実際に起きた事故を再現し、交通ルール遵守の重要性を生徒に訴えました。

自転車の危険運転が重なることによって起こる事故再現の様子
トラックの内輪差による巻き込み事故再現の様子

また、どうすれば事故を防ぐことができるかを生徒とともに考え、生徒を交えて実践する場面もありました。

出会い頭の事故の回避を体験した生徒は、「壁が高いと車が来ているか音でしか判断できない。見通しの悪い道路では車の音を聞くなど、しっかり確認しながら自転車に乗ろうと思う」と話していました。

安全教室を主催した、JA共済連和歌山の中矢佳(なかや・よし)(ひろ)本部長は、「1つの重大事故の背後には、29件の軽症事故が隠れていて、さらにその背後には、300件の事故になる可能性があった、ヒヤリまたはハッとする瞬間がある。きょうの交通安全教室の内容を理解し、交通事故のない楽しい学校生活を送ってほしい」と安全運転を呼びかけました。