パンダ4頭、中国に返還、「無事引き取った」と声明
2025年6月29日 10時50分
社会

白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されてきた雌(メス)のジャイアントパンダ4頭すべてが、きのう(28日)、中国に返還されました。今後は四川省(しせんしょう)成都(せいと)の繁殖研究施設で飼育されます。

返還された4頭は母親の良浜(ラウヒン)と、その子どもの結浜(ユイヒン)、彩浜(サイヒン)、楓浜(フウヒン)で、国内のパンダは東京・上野(うえの)動物園の2頭だけになりました。

4頭は、きのう朝、2台のトラックに乗せられ、園長やスタッフらおよそ300人に笑顔で見送られ、アドベンチャーワールドをあとにし、この日の午後、チャーター機で関西空港を出発、夜には、成都の空港に到着しました。

空港の近くの畑には、パンダファンらおよそ30人が詰めかけ、到着機の機体の中から良浜と書かれたケージが見えると、「お帰りなさい」と中国語で一斉に歓声が上がりました。到着を見届けた成都市のタクシー運転手の男性は、「早く四川省の気候に慣れて元気な姿を見せてほしい」と語りました。

中国動物園協会は、日本側との友好的な協議と万全の準備を経て、中国が4頭を無事に引き取ったという声明を出しました。