終戦80年・和歌山市戦没者追悼式・和歌山大空襲追悼法要
2025年7月9日 14時03分
歴史・文化
1945年7月9日の和歌山大空襲で亡くなった人や、和歌山市出身の戦没者を悼む合同追悼式が、和歌山大空襲から80年となったきょう(7月9日)和歌山城ホールで行われました。
和歌山市が主催して行われたきょうの式典では、和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長が「80年の節目に当たり、今一度改めて平和を願いを新たにし、これからも恒久平和の実現に向け努力を重ねていく」と式辞を述べました。

続いて遺族会の代表らが戦争で亡くなった人に追悼の言葉を述べ、参列者が献花して戦争で亡くなった人を偲びました。
また式典では市立砂山小学校など市内の小中学生が千羽鶴を奉納し、伏虎義務教育学校の児童生徒が平和への思いを伝えました。

和歌山市では第二次世界大戦で8000人の市民が犠牲になり、7月9日の和歌山大空襲では1400人の市民が犠牲になりました。
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一方、和歌山大空襲の戦災死者供養塔のある和歌山市の汀公園(みぎわこうえん)では、きょう午後、和歌山市戦災遺族会による追悼法要が営まれました。
追悼法要には、和歌山市の尾花正啓市長や、和歌山県議会と和歌山市議会の議長をはじめ、市民らおよそ100人が参列し、僧侶の読経のなか供養塔の前で焼香して、大空襲の犠牲者を追悼しました。

和歌山市戦災遺族会の田中誠三(たなか・せいぞう)理事長は「小学生に大空襲の体験を語っていますが、“言葉で通じ合えるはずなのに、なぜ大人は戦争を起こしたのですか?“との問いに、どれだけの大人が答えられますか?89歳になったいまも、まだ元気を頂いています。ひとりでも多くの次の世代に、戦争について伝えていきたい」と決意を述べました。