夏の甲子園をめざす高校野球和歌山大会は、9日目のきょう(20日)、和歌山市の紀三井寺公園野球場で、3回戦3試合が行われ、星林と粉河、それに、市立和歌山が、ベスト8に進出しました。
きょうの第1試合、去年(2024年)春の選抜出場校・耐久とシード校の一角・星林との一戦は、2対1で星林が勝ち、25年ぶりのベスト8に進出しました。
この試合は、1回裏、星林が、トップバッター上田(うえだ)の2塁打と送りバントで、ランナーを3塁に置いて、ワイルドピッチで、3塁ランナーが返り、先制点を挙げ、その後も、満塁から、6番・皆川(みながわ)のタイムリーヒットで1点を追加、2対0としました。そして、2回以降は、立ち直った耐久のピッチャー野崎(のざき)と、星林のエース・則藤(のりふじ)の投げ合いとなりました。試合は、6回裏、耐久の2番・中田(なかた)が、チーム初ヒットで出塁し、2アウト2・3塁と攻め立て、ワイルドピッチで1点を返しました。その後、1点を追う耐久は、再三ランナーを出しながらも、好投手・則藤を打ちくずすことができず、結局、星林が2対1で耐久を下し、ベスト8一番乗りを果たしました。
続く第2試合の日高高校中津分校 対 粉河は、2点を先行した粉河を日高中津が追う展開となりましたが、反撃が一歩及ばず、粉河が2対1で勝ちました。
この試合は、2回表に粉河が、2本のヒットと送りバントで、ランナー1・3塁とし、1番・神原(こうはら)のセンターへの犠牲フライで1点を先制しました。さらに、5回表には、ヒットとフォアボールで1・2塁とし、2アウトから、5番・吉村(よしむら)が3塁線を破る2ベースヒットを放ち、1点を追加、2対0としました。日高中津は、6回裏、ランナーを2・3塁に置いて、5番・藤本(ふじもと)のタイムリーで1点を返し、2対1としました。粉河は、7回からリリーフした吉村が、再三のピンチをしのぎ、結局、2対1で日高中津を下し、3回戦に進出しました。
勝った粉河は、大会12日目(23日)の準々決勝第1試合で、前の試合で勝ったシード校の星林と対戦します。
第3試合は、桐蔭 対 シード校の市立和歌山の和歌山市内勢の強豪校同士の対戦となり、5対2で市立和歌山が勝ちました。
この試合、1回裏、桐蔭が、1アウトからツーベースとヒットで、1・3塁とし、4番・中尾(なかお)のセンター前タイムリーで、1点を先制しました。対する市立和歌山は3回表、ヒットとエラーで、1アウト満塁とし、5番・森本(もりもと)のセンターフライで、3塁ランナーがホームインし、1対1の同点とし、さらにランナー1・2塁から、6番・井上(いのうえ)のタイムリーで、2対1と勝ち越ました。また、市立和歌山は、4回にも2点を追加し、4対1とリードを広げました。一方の桐蔭は、5回裏、ランナー2・3塁から、2番・生駒(いこま)のセンター前タイムリーで1点を返し、4対2とし、反撃ムードが高まりましたが、市立和歌山のエース・土井(どい)を打ちくずすことができず、得点を挙げられませんでした。試合は、9回に1点を追加した市立和歌山が、5対2で桐蔭を下し、ベスト8に進出しました。
勝ったは、市立和歌山は、大会12日目(23日)の準々決勝第2試合で、智辯和歌山と和歌山工業の勝者と対戦します。
大会10日目のあす(21日)は、シード校の智辯和歌山 対 和歌山工業と、田辺工業 対 シード校の初芝橋本、それに、南部 対 田辺の3回戦3試合が行われます。和歌山放送では、あすも、すべての試合を実況中継でお伝えします。