夏の甲子園をめざす高校野球和歌山大会、10日目のきょう(21日)は和歌山市の紀三井寺公園野球場で3回戦3試合が行われ、智辯和歌山と初芝橋本、それに田辺が勝って、それぞれベスト8に進みました。
第1試合はシード校の智辯和歌山と和歌山工業が対戦し、着実に得点を重ねた智辯和歌山が7対3で和歌山工業に勝ちました。智辯和歌山は1回、和歌山工業の先発、左腕のエース山田(やまだ)の立ち上がりを攻め、4番・福元(ふくもと)のタイムリーヒットで1点を先制、2回にも3本のヒットなどで2点を追加。さらに4回、5回にも2点ずつを追加して7対1とリードを広げました。これに対して和歌山工業は2回にヒットのランナーを2塁において7番・梶原(かじわら)がツーベースヒットで1点、さらに6回には2本の長短打で2点を返しました。しかし和歌山工業は、智辯和歌山の先発・背番号11を付けた宮口(みやぐち)の140キロを超えるストレートと130キロ台のスライダーに追加点を奪うことができず、結局、7対3で智辯和歌山が和歌山工業を破ってベスト8進出を決めました。勝った智辯和歌山は、大会12日目のあさって(23日)の第2試合で市立和歌山と対戦します。
第2試合は田辺工業とシード校の初芝橋本が対戦し、中盤に得点を重ねた初芝橋本が田辺工業の反撃をかわして3対2で勝ちました。田辺工業は1回、初芝橋本の先発・エースの増田(ますだ)から3番の門前(もんぜん)のタイムリーヒットで1点を先制しました。これに対して初芝橋本は5回、田辺工業の先発、エースの畑野(はたの)から5番田邉(たなべ)のタイムリーヒットで同点に、また6回と7回にもそれぞれ1点を追加して、3対1とリードを広げました。
粘る田辺工業は、9回、樫本(かしもと)のタイムリーツーベースで1点差に迫りますが追加点を奪うことができず、結局、3対2で初芝𣘺本が接戦を制してベスト8に進出しました。
第3試合、南部対田辺の紀南同士の対戦は中盤逆転に成功した田辺が10対4で南部に勝ってベスト8に進みました。
南部は1回、田辺の先発・林(はやし)の立ちあがりを攻めて1点を先制すると、3回にも4番の檜皮(ひわだ)のヒットで1点を追加し、2対0とリードを広げました。これに対して田辺は5回、南部先発のエース塩路(しおじ)に対して4本のヒットと2つのデッドボールにエラーも絡めて5点をあげ、逆転に成功しました。田辺は6回にタイムリースリーベスなどで3点、8回にも2点を追加してゲームを決めました。南部は8回に2点を返して粘りを見せましたが、結局10対4で田辺が南部を破ってベスト8に進みました。勝った田辺は、大会13日目(24日予定)の第1試合で初芝橋本とベスト4をかけて対戦します。
大会11日目のあす(22日)は3回戦の残り2試合、橋本対シード校の日高、また箕島対那賀の2試合が行われ、ベスト8が出そろいます。和歌山放送ではあす(22日)も午前8時50分から試合の模様を実況中継でお送りします。