第107回全国高校野球選手権和歌山大会は、12日目のきょう(23日)、準々決勝2試合が行われ、星林と智辯和歌山が勝って、準決勝にコマを進めました。
第1試合では、星林が8対4で粉河を破り、27年ぶり7回目のベスト4入りを決めました。
星林は1回表、粉河・先発の2年生投手・吉村(よしむら)の立ち上がりを攻め、7番酒井(さかい)のレフトへの犠牲フライなどであっさり3点を先取しました。
さらに星林は、攻撃の手を緩めず、3回に1点、5回に2点をそれぞれ追加して、前半で6対0とリードを広げました。
しかし粉河は5回裏、疲れの見えた星林のエース・則藤(のりふじ)から2点を返し、最終回リリーフに立った田中(たなか)からは1番のキャプテン神原(こうばら)がレフト線に2点ツーベースを放って追いすがりましたが、反撃もここまでで、結局8対4でシード校の星林が粉河を破り、27年ぶり7回目のベスト4入りを果たしました。
第2試合は今春センバツ出場校の市立和歌山とセンバツ準優勝校の智弁学園和歌山が激突する大一番となりましたが、智弁和歌山が、市立和歌山の投手陣を完璧に打ち崩して8回コールドの7対0で破り、31回目のベスト4進出を決めました。
智弁和歌山は1回表、市立和歌山の先発した2年生投手、丹羽(にわ)の150キロ近いストレートを捕え、5番・荒井(あらい)と山田凛虎(やまだ・りとら)両2年生の長短打などでいきなり3点を先制しました。
智弁和歌山は、中盤にも2番・大谷(おおたに)の犠牲フライなどで小刻みに1点ずつを加え、8回には、市立和歌山の2番手投手、土井(どい)からまたもや山田凛虎(やまだ・りとら)がレフトにタイムリーを放って市立和歌山を突き放しました。
守っては、エース渡邉が強打の市立和歌山を0点に抑え、8回にリリーフに立った宮口(みやぐち)も140キロ前半の快速球を連発する完璧なピッチングで反撃を許さず、8回コールドの7対0で市立和歌山をくだして大一番に決着を付け、2年連続31回目のベスト4進出を決めました。
あす(24日)の大会13日目は、シード校の初芝橋本対田辺、橋本対那賀の
準々決勝残り2試合が予定されています。
和歌山放送ラジオでは、あす(24日)も午前8時50分から大会13日目の試合の模様を実況でお伝えします。