華やか御舟の水上渡御、串本・古座川、河内祭/和歌山
2025年7月27日 16時15分
社会
串本・古座川両町を流れる古座川で、きょう(27日)、幟(のぼり)や提灯(ちょうちん)で華やかに飾られた2隻の「御舟(みふね)」が水上を渡御し、豊漁や五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る河内祭(こうちまつり)が営まれました。
ご神体の「河内島(こうちじま)」に臨む河原で神事が営まれ、御舟がゆっくりと島を回り、河原では、獅子舞がにぎやかに舞いました。
御舟は、江戸時代に盛んだった捕鯨用の船を模した小船で、祭は、源平合戦で勝利した熊野水軍の凱旋姿が由来とも伝わり、文化庁の日本遺産「鯨とともに生きる」を構成する文化財の一つとなっています。
串本町の60代の女性は「昔は子どももたくさん参加した。人口が減り寂しくなったが、祭りを支えてくれる地域の人たちの姿が頼もしい」と話していました。