【津波】津波警報発表、和歌山市で2200人が避難
2025年7月31日 18時44分
災害・防災

和歌山市では、きのう(30日)、津波警報が発表されたのを受け、開設された避難所に、あわせて2200人あまりが避難したことがわかりました。発表基準が異なるものの、2011年の東日本大震災で大津波警報が発表された際の4倍近くに増えました。

避難者の推移を説明する尾花市長

和歌山市では、きのう、70か所あまりの避難所を開設し、このうち、市立和歌浦小学校には200人の市民が避難し、午後6時半に、津波警報が、津波注意報に切り替えられましたが、12人が避難所で一夜を明かしました。

和歌山市の尾花正啓(おばな・まさひろ)市長は、避難所の暑さ対策を重視し、冷房のある教室などに避難してもらったと説明し、避難した市民の数が、東日本大震災の時よりも大幅に増えたことについては、「防災に対する市民の意識が
高まっていることが一因」と説明しました。

また、今後の課題としては、避難所に向かう人の車両の利用で、一部の道路で、渋滞が発生したことや、JRなどが一時、運転を見合わせたことで帰宅困難者が出たことへの対策などを挙げ、対応していく考えを示しました。