【津波】県沿岸への津波注意報解除、最大津波高は串本で50センチ
2025年7月31日 18時45分
災害・防災

和歌山県沿岸に発表されていた津波注意報は、きょう(31日)午前10時45分に解除されました。北海道太平洋沿岸など、津波注意報が継続していた地域も午後4時半に解除となりました。気象庁によりますと、和歌山県など津波注意報が解除された地域でも、今後しばらくは、若干の海面変動が予想されるとしていますが、被害の心配はないということです。

これは、きのう(30日)午前8時25分頃に発生した、ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8・7の地震によるもので、和歌山県でも、およそ9時間にわたって津波警報が継続発表され、各地の自治体が避難指示を出すなど、広く避難が呼びかけられました。

きのうは朝から、職場や家庭、また、通勤途中に、一斉に、スマホやタブレットにエリアメールが着信し、警告音とともに、津波注意報や津波警報、避難指示などを伝え、防災行政無線からは、何度もサイレンが響き渡り、急を知らせました。これらを受け、県内では、沿岸部を中心に、海水浴場が閉鎖されたり、鉄道やフェリーが運休したり、金融機関やスーパーマーケットなどが休業、夏休みで家にいた子どもを連れて、指定避難所や役場などに避難する人の姿も多く見られました。

そんな中、きのうは、昼前後から、和歌山県沿岸にも津波が到達しはじめ、満潮時刻と重なった夕方以降、各地で最大波が観測されました。気象庁の観測によりますと、県沿岸各地の最大津波高は、串本町で昨夜9時前に50センチ、白浜町と御坊市では夕方に40センチ、那智勝浦町では夜10時すぎに30センチ、和歌山市は夕方に30センチでした。

和歌山県沿岸の津波警報は、きのう午後6時半に津波注意報に切り替わり、きょう午前10時45分には、津波注意報も解除となりました。津波注意報は、発表から解除まで、丸1日あまり(26時間あまり)に及びました。

和歌山県のまとめによりますと、津波警報や津波注意報に関し、避難指示が発令されたのは、県内6市13町に上り、対象はあわせておよそ19万世帯、37万人あまりとなりましたが、これまでのところ、人的や物的被害の報告はないということです。