島精機、自動横編み機輸出堅調で前年同期比黒字
2025年7月31日 19時13分
経済

和歌山市に本社がある自動横編み機メーカーの島精機製作所は、海外市場への輸出が堅調に伸びるなどしたため、去年(2024年)の同じ時期に比べ、売上高が3割アップし、経常利益が10億円の黒字となりました。これは、島精機がきょう(31日)発表した、今年(2025年)4月から6月までの第一四半期の決算でわかりました。

それによりますと、売上は105億円で、親会社株主に帰属するこの期の純利益は9億円です。紛争などのため、売上が落ち込んでいたアジア市場のバングラデシュで、高性能機械の販売が伸びたことや、香港市場での設備投資が堅調だったほか、イタリア市場でも高級ブランド関連などで販売が増加しました。

島精機では、今年5月に発表した来年(2026年)三月期の連結業績予想に変更はないとしています。

また、島精機では、およそ1100人の従業員に対し、一定期間保有することなどを条件に、自社株の一部、43万株あまりを付与することを決め、今年11月28日に処分します。この措置について島精機では、従業員に、業績や株価への意識を高めてもらうこと、株主との価値観を共有してもらうためとしています。