最後の「土と水と緑の学校」新宮市で開校/和歌山
2025年8月8日 18時13分
教育

新宮市と公益社団法人アジア協会アジア友の会による自然体験学習「土と水と緑の学校」が、きのう(7日)から行われています。

開校式の様子

これは、新宮市やその周辺の豊かな自然の中で、カヤック体験や海辺の生き物探索、山歩きなどを通じて、子どもたちの豊かな成長につなげようと行われているもので、42回目の今回で最後となります。

宣誓の様子

「学校」には、地元新宮市を含め、およそ70人の児童が参加し、今月(8月)11日までの4泊5日の日程で、海の日や水の日など、日ごとに決められたテーマに沿って、学習や体験が行われます。

きのうの開校式では、校長をつとめめる新宮市の田岡実千年(たおか・みちとし)市長から「自然を存分に満喫し、楽しい思い出をつくってください」というメッセージが寄せられした。

新宮市の姉妹都市の宮城県名取市(なとりし)から参加した男子児童は「新宮はいいところだと思った。体験が楽しみです」と話し、指導スタッフの20代の男性は「子どもの頃から参加していたので、今回で最後になるのはとても残念ですが、子どもたちに楽しい思い出を作ってもらいたい」と話しました。

アジア協会アジア友の会の吉田俊朗(よしだ・としろう)常務理事は、最後になったことについて「近年はアジアと日本のかかわり方が変化してきた。一度、方向性を考え直そうということで、今後は、また違う形で、何かできればと考えている」と話し、アジアの他の国との関わり方の中での判断であると述べました。