夏の全国高校野球は4日目のきょう(8日)、甲子園球場で1回戦が行われ、第1試合で、今年春の選抜大会で準優勝した和歌山の智弁和歌山が、選抜ベスト8だった岩手の花巻東(はなまきひがし)に、1対4で敗れました。
試合は、智辯和歌山・渡辺(わたなべ)、花巻東・萬谷(まんや)の先発で始まり、智辯和歌山は、1回、2アウト2塁から、4番・福元(ふくもと)のタイムリー2ベースで1点を先制しましたが、その裏、花巻東に、守備の乱れを突かれ、犠牲フライを絡めて、2点を取られ、逆転されました。その後、智辯和歌山は、何度も得点圏にランナーを進めましたが、花巻東の左腕・萬谷(まんや)の交わすピッチングに、あと一本が出ず、6回以降はノーヒットに抑えられました。一方、花巻東は、5回と6回にも、それぞれ1点ずつを追加して、リードを広げ、投げては、萬谷(まんや)が粘って完投しました。結局、智辯和歌山は、1対4で、花巻東に敗れ、夏の甲子園、初戦突破はなりませんでした。
試合後、智辯和歌山の中谷仁(なかたに・じん)監督は、「萬谷(まんや)投手の
丁寧な投球を攻略できなかった。対策はしたが、甲子園という舞台で発揮できなかった」と述べました。また、開会式で選手宣誓もつとめた山田希翔(やまだ・まれと)主将は「日本一が目標と言っていたが届かなかった。チャンスの場面で
自分たちのやってきた野球ができなかった」と悔しさを押し殺しながら述べました。
この試合、先発して5回まで投げたエースの渡辺颯人(わたなべ・はやと)投手は、「勝負どころで投げきることが出来ず、相手にうまく打たれた。チームに迷惑をかけてしまったのが悔しい。後輩たちには、甲子園で日本一になってほしい」と話し、先制のタイムリーを放った4番の福元聖矢(ふくもと・せいや)選手は「中から外へ逃げるスライダーが狙い球だったが、相手の術中にはまってしまった。去年の夏、今年の春夏と勝ちきれず、悔しい。新チームはセンバツ出場を目指してほしい」と話しました。