羽衣国際大学「わかやま市民講座」開催
2025年8月8日 18時22分
教育

羽衣国際大学が主催する今年度(2025年度)前期の市民講座が、きょう(8日)から始まりました。これは、大阪・堺市にキャンパスがある羽衣国際大学の授業を広く一般の人にも体験してもらおうと開いているもので、今期で26回目です。

講義をする南野教授

きょう午後2時から、和歌山市美園町のけやきONE(ワン)ビルで開かれた市民講座では、人間生活学部・食物栄養学科の南野勝彦(みなみの・かつひこ)教授が、「栄養学―あぶらの功罪―」と題して講演し、19人の市民が受講しました。

市民講座の様子

講座では、糖尿病や心筋梗塞などは、突然起こるのではなく、食生活の乱れがどんどん悪化することによって引き起こされるものであることを、図などを用いながら解説していました。また、脂肪酸の様々な種類やその性質について紹介した上で、ヒトが作ることができないため、必ず食べ物から摂取しなければいけない必須脂肪酸があり、これが不足すると視力低下などの障害を引き起こす要因の一つとなってしまうことについても言及しました。

さらに、講義の最後には、「あぶら」の印象について、受講者に考えさせる時間も設けていました。

受講した大阪・堺市在住の70代の男性は、「『あぶら』の印象が180度変わりました。「あぶら」は良くないものだと思っていて、あまり摂らないようにしていましたが、脂質が生命維持のために大きな役割を担っていることが驚きでした」と話していました。

「わかやま市民講座」は、テーマを変えて、今月(8月)22日と29日、そして、来月(9月)12日にも開かれます。