「平和の鐘打鐘会」15日、岡山の時鐘堂/和歌山市
2025年8月10日 14時32分
社会

和歌山市吹上(ふきあげ)の県指定文化財「岡山(おかやま)の時鐘堂(じしょうどう)」で、今月(8月)15日、「平和の鐘打鐘会(だしょうかい)」が開催されます。

これは、この日を「争いなき日」と定めている和歌山ユネスコ協会が、協会を設立した1948年から毎年実施しているもので、今年(2025年)で77年になります。

15日は、正午前から午後0時半頃まで、和歌山城南側にある「岡山の時鐘堂」で集まった人たちが平和の鐘を鳴らします。

この鐘は、大坂夏の陣で豊臣方が使用した青銅製の大砲を徳川側が接収、紀州藩主だった吉宗(よしむね)が釣鐘に鋳造し直させたもので、藩士の登城時や、時の鐘として撞(つ)き鳴らされてきました。その後、音による「平和への祈りと願い」を表現することを目的に各地の寺院などとともに鐘撞(かねつき)が広がっています。

協会では、戦後80年の節目の年、平和の尊さを繋いでいくためにも鐘を撞きましょうと、参加を呼びかけています。