新宮市の熊野川から6000発の花火、4万人余が堪能
2025年8月14日 11時53分
歴史・文化
社会
新宮市で、昨夜(13日)、熊野徐福(じょふく)万燈祭・第63回花火大会が開催され、およそ6000発の花火が、夏の夜空を彩りました。この花火大会は、新宮市のお盆の恒例行事で、世界遺産・熊野速玉大社の北側の熊野川から打ち上げられ、河川敷には露店などが並び、4万人を超す見物客らでにぎわいました。
この日の新宮市は、日中は35度近い猛暑となりましたが、日が暮れると気温も下がり、熊野川からの涼しい風もあって過ごしやすく、午後7時半からの初精霊供養などに続き、花火大会が始まり、観客は打ち上げ花火や仕掛け花火、それに、熊野川の水面で炸裂する水上花火を楽しみました。
大阪から来た家族は「ずいぶん近くで見られるのがうれしい。大阪では味わえない」と笑顔をみせ、地元新宮市内の70代の女性は「毎年、写真を撮るのを楽しみしています。とても良い花火大会です」と話していました。
また、花火大会前日の12日には、新宮駅前の徐福公園で「徐福供養式典」が行われ、新宮市の田岡実千年(たおか・みちとし)市長ら60人が参列し、徐福をしのびました。
徐福は、秦の始皇帝の命で不老長寿の薬を求め、日本に渡来したとされる人物で、各地に伝説が残されていますが、新宮市には、徐福の墓があり、毎年この日に供養式典が行われています。