男児死亡、両親が施設を提訴、肉団子詰まらせ、賠償請求/和歌山
2025年8月14日 10時59分
事件・事故
岩出市にある児童発達支援センターで、当時5歳の男の子が、肉団子を喉に詰まらせ死亡したのは、施設側が安全配慮義務を怠ったためとして、両親がおよそ1億1000万円の損害賠償を求め、和歌山地裁に裁判を起こしたことが分かりました。
訴えられたのは、岩出市の児童発達支援センター「ネウボラロッツ」を運営する法人や女性施設長らです。
訴えによりますと、男の子は、2020年の12月、給食で出た直径およそ3センチの肉団子を喉に詰まらせ、低酸素性脳症で亡くなりました。
男の子は咀嚼(そしゃく)機能などに障害があり、誤嚥(ごえん)の危険を十分予見できたにもかかわらず、施設側の対策は、ずさんだったなどとしています。
施設長と担任だった男性は、業務上過失致死の疑いで書類送検され、不起訴処分となっています。母親は「不起訴処分に納得できず提訴に踏み切った。息子は戻ってこないからこそ、施設の責任をはっきりさせたい」と話しています。
運営法人側は「コメントは差し控える」としています。