終戦80年・和歌山市で「平和の鐘の打鐘会」
2025年8月15日 16時50分
歴史・文化 社会

終戦の日のきょう(8月15日)和歌山市の岡山時鐘堂(じしょうどう)()で、和歌山ユネスコ協会主催の第78回「平和の鐘の打鐘会(だしょうかい)()」が開かれ、市民が鐘をついて、戦争の無い恒久平和を祈りました。

平和の鐘をつく親子(8月15日・和歌山市・岡山時鐘堂)

この取り組みは、和歌山ユネスコ協会が恒久平和への思いを市民とともに発信しようと、1948年(昭和23年)から毎年開いているもので、終戦80年となったことし(2025年)で78回目を迎えました。

和歌山市の尾花正啓市長

岡山時鐘堂には、和歌山市の尾花正啓(おばま・まさひろ)()市長をはじめ、子どもからお年寄りまで多くの市民が集まったほか、オーストリアから和歌山へホームステイに来ている10代から20代の若者も参列し、戦没者へ黙とうを捧げたあと、ひとりひとりが順番に鐘をついて手を合わせました。

鐘をつくオーストリアの若者

オーストリアの若者は「記念の日に和歌山へ来られてよかったです。平和の大切さを伝えていきたい」と話していました。

和歌山ユネスコ協会の芝本和己会長

和歌山ユネスコ協会の芝本和己(しばもと・かずき)()会長は「このような取り組みを、戦後80年経ったいまも行わなければならないのが、とても残念です。戦争の記憶を風化させず、平和を伝える努力を続けていかなければならないのが、昨今の世界情勢の現実だと思います」と語り、世界平和実現の難しさを感じていました。

きょうは、県内各地の寺院でも同じような催しが行われ、平和への祈りを込めた鐘の音が響き渡りました。