新しい河西橋開通、旧河西橋は111年の歴史に幕/和歌山市
2025年8月17日 17時37分
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和歌山市の紀の川に架かる新しい河西橋(かせいばし)が完成し、きょう(17日)開通式典が行われ、正午から通れるようになりました。これに伴い、旧河西橋は役割を終え、通行ができなくなりました。
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河西橋は、和歌山市道・市駅湊線(しえき・みなとせん)の一部で、和歌山市の西蔵前丁(にしくらまえちょう)と北島(きたじま)を結ぶ、歩行者と2輪車専用の橋です。そして、通勤・通学などで多くの市民が利用する紀の川北部と市の中心市街地をつなぐ重要な役割を担っていますが、幅が狭く、老朽化などもあり、和歌山市が、掛け替え整備を行ったものです。

新しい橋は、旧河西橋のすぐ上流側に建設され、全長は473メートルあり、幅が6メートルと広くなり、歩行者と2輪車の車道が分離されるなど、安心安全に通行できるようになりました。
きょうは午前中に、紀の川右岸の河西橋下(した)河川敷で開通式典が行われ、関係者らが完成を祝い、テープカットや渡り初(ぞ)めのなどのあと、正午から一般の通行ができるようになりました。

一方、旧河西橋は、新しい橋の開通とともに、役割を終え、1914年に、南海電鉄加太(かだ)線の前身、加太軽便(けいべん)鉄道の紀ノ川橋梁(きょうりょう)として建設されて以来、111年の歴史に幕を下ろしました。和歌山市によりますと、この橋は、出水期(しゅっすいき)を避け、今年(2025年)10月以降に、撤去されるということです。