和歌山県の宮﨑知事と串本町の田嶋町長がトルコを訪問
2025年8月19日 18時18分
政治 災害・防災 歴史・文化

和歌山県の宮﨑泉()(みやざき・いずみ)知事と串本町の田嶋勝正()(たしま・かつまさ)町長が、今月(8月)4日から7日までの5日間の日程で、和歌山と友好関係にあるトルコ共和国を訪問し、地震や津波の防災教育の充実や、トルコ航空のトップと友好交流についての会談などを行いました。

ことし(2025年)は、串本大島沖でオスマントルコの軍艦「エルトゥールル号」が遭難してから135年、イラン・イラク戦争の際の、トルコ航空機の援助によるテヘランからの日本人脱出から40年、それに、串本町とメルシン市との姉妹都市縁組から50年となることから、宮﨑知事と田嶋町長が、双方の友好に関連する団体や施設などを訪問したものです。

2人は今月3日に関西国際空港から出国し、翌4日にイスタンブールを経由してアンカラに到着しました。

土日基金との覚書締結(写真提供・和歌山県)

ここでは、公益財団法人「土日基金(とにちききん)()」の本部を訪問し、ネジャット・ボラ・サヤン理事長と宮﨑知事が、日本とトルコの子どもたちへの地震・津波に対する防災教育の充実など、青少年交流を促進する覚書()を締結しました。

外務副大臣との会談(写真提供・和歌山県)

そのあと、トルコ共和国のギュムリュクチュ外務副大臣と、日本との友好を次の世代に受け継ぐことなど、今後の両国関係について意見を交わしました。

トルコ航空本社の訪問(写真提供・和歌山県)

5日はイスタンブールにあるトルコ航空本社を訪れ、ビラル・エクシCEOと、関空・イスタンブール間の直行便再開を機に、人的交流の活発化などで意見を交換したほか、トルコ航空が制作したドキュメンタリー映像「串本―KUSHIOMTO―」の和歌山での活用を申し出て、快諾を得ました。

慰霊碑での記念撮影

6日は、串本町と姉妹関係のあるメルシン県を訪れ、アティッラ・トロス知事と青少年交流の継続を確認したほか、市内のアタチュルク公園でエルトゥールル号などの犠牲者を悼む慰霊碑に花を手向け、7日に関空へ帰国しました。

知事就任後初めて海外で公務を行った宮﨑知事は「改めて両国の友好関係の深さを知った。トルコも地震が多いので、和歌山と相互の防災教育の充実を図りたい」と話しています。