和歌山県立近代美術館「美術の歴史と歴史の美術」
2025年8月21日 17時40分
歴史・文化
教育
明治以降の美術作品を収集する和歌山市の和歌山県立近代美術館で収蔵作品から、美術と歴史について考える展覧会が開かれています。
これは、戦争を含め、世界と関わりながら近代化を歩んできた日本が、私たちが、この先どのような世界を作り出すのか、昭和100年、戦後80年という節目に、開館55周年を迎えた和歌山の美術館としての目線で考えてみようと企画されました。
展覧会「美術の歴史と歴史の美術」では、大正時代の東京や大阪の風景のほか、関東大震災や太平洋戦争時の街や人の様子など、120年前から40年前の絵画作品、およそ240点が鑑賞できます。
また、あわせて企画展「和歌山をめぐるローカニズムとモダニズム」も開催されていて、明治、大正時代の和歌山市内を描いたスケッチや写真のほか、1913年(大正12年)の和歌山市街地図などが展示されています。
和歌山県立近代美術館の青木加苗(あおき・かなえ)学芸員は「日本が近代化の中で、どのような歴史を歩んできたのかを知る上で、美術も無縁ではなかったということを紹介しています。普段から展示している見慣れた作品もあるが、美術と歴史という観点で見てもらい、いつもと違う印象を発見してもらいたい」と話しています。
また、来月(9月)15日までの会期中の今月(8月)24日と来月(9月)13日には、学芸員が作品を解説するギャラリートークも行われます。