和歌山市の70代夫婦、6千万円以上の暗号資産を詐欺被害に
2025年8月26日 17時51分
事件・事故

和歌山市に住む70代の夫婦が、今年(2025年)3月下旬から2か月ほどの間に、6200万円相当の暗号資産を騙し取られたことがわかりました。和歌山西警察署が特殊詐欺事件として捜査しています。

調べによりますと、今年3月下旬に、和歌山市の70代の夫婦の自宅に電話があり、「健康保険証が使えなくなる。詳しくは1(いち)を」などという音声案内が流れ、従うと、厚生労働省の職員を名乗る男につながり、保険証が不正使用されているので被害届を出せと言われたり、警察官を名乗る男には「逮捕した犯人が、あなたからキャッシュカードを購入したと言っている」などと言われ、調査のため財産を差し押さえると告げられます。そして、差し押さえ以外の調査を希望するなら全財産分の暗号資産を購入して送信するよう指示され、言われるまま10回にわたり、あわせて6240万円相当の暗号資産を購入し、指定されたアドレスに送信しました。

連絡は、何度もあり、連絡方法は、固定電話からスマホアプリになり、場合により、夫婦ともに応対したといいます。そして、最後に暗号資産を送信した5月下旬以降も、今月中旬まで、連絡があったといい、それが、途絶えたことで、警察に届け、詐欺被害がわかりました。

和歌山県警では、警察官を騙る詐欺が多発しているが、警察官が「資金調査」などを理由にお金を振り込ませるようなことは絶対にないので、そのような電話があれば、詐欺を疑って、すぐに確認するよう呼びかけています。県警が開設している特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤルは、0120・508・878です。「これはわなや」と覚えて、確認してください。