難病の子のリゾートキャンプ、和歌山市で開催
2025年8月27日 18時24分
社会

和歌山県内で、難病の子どもを互いに助け合って育てようと取り組んでいる和歌山県難病の子ども家族会は、毎年恒例のリゾートキャンプを、和歌山市の和歌山ビッグ・愛1階・大ホールで開きました。

和歌山県難病の子ども家族会に所属する小児難病の患者・家族の会は、現在、10団体あり、互いに助け合い、病気の子どもたちが安心して暮らせる体制づくりを目指しています。

イベントは、今月24日(8/24)、県難病の子ども家族会の武内優子(たけうち・ゆうこ)会長が「今年も楽しみましょう」と挨拶し、開会を宣誓して始まりました。

ステージでは、和歌山県立医科大学のミュージックボランティアクラブが演奏会を開いたほか、イベントブースでは、毎年、参加した人が言葉を書き添える「ゆめのなる木」が人気を集めていました。

ゆめのなる木

20歳代の娘を連れた50歳代の女性は、「3度目の参加で、いろんな方との触れ合いを楽しみにしている。周りが楽しんでいる姿を見るのが好きで自分が何をするというわけではない。本人も一日を有意義に過ごしたい」と話しました。

また、テーマ別の交流会では、就学や学校との関り、福祉制度についてなど、子どもと関わる様々な視点から、意見交換しました。

武内会長は、「日ごろ、出かけることもままならない人たちに、リフレッシュする機会になればと思い、始めました。医療ボランティアの人も最初はたくさん来てくれたが、コロナの後は、親と子がいろんなものを一緒に楽しむようになった。難病の子どもたちが、地域で安心して過ごせるようにしてほしい」と話しています。

去年は、台風の接近に伴って中止となりましたが、今年は、開催され、最初に、参加者全員で集合写真を撮って、2年ぶりの再会を喜びました。