担当者が返礼品業者と会食、長野産地偽装「近さ」指摘/長野・和歌山
2025年8月31日 16時01分
政治
経済
長野県須坂市(すざかし)で、ふるさと納税返礼品のシャインマスカットの産地が偽装されていた問題を巡り、市が設置した第三者委員会はこのほど、調査結果をまとめた報告書を三木正夫(みき・まさお)市長に提出しました。
市の担当者と返礼品事業者の社長との会食が定期的に開催され「通常以上の関係性があった」と指摘、「事業者との近さが市の判断に影響した可能性がある」と
記しています。
事業者は、有田市の「日本(にほん)グルメ市場(いちば)」で、須坂市が産地偽装を把握した直後、実地調査に乗り出さなかった対応にも、須坂市と日本グルメ市場との関係性が影響を与えた可能性があるとしました。報告書では、また、寄付額が急増する中、人員や管理体制が不十分なまま、業務が続けられた点も、産地偽装が起きた背景に挙げられています。
この問題を受け、総務省は6月、ふるさと納税制度の基準に違反したとして、須坂市を対象から2年間除外しました。
須坂市は、今月(8月)29日までに、日本グルメ市場に、およそ2億4千万円の損害賠償を請求すると明らかにしました。6月に既に請求しているおよそ1千万円とは別だということです。