小型鯨類、追い込み漁解禁 太地町、10頭捕獲
2025年9月1日 17時35分
経済 歴史・文化 社会

クジラの町として知られる太地町でイルカやゴンドウクジラなど小型鯨類(げいるい)の追い込み漁がきょう(1日)解禁され、早朝から漁船が出港し、ハナゴンドウ10頭を捕獲しました。

小型鯨類の追い込み漁は、複数の漁船が沖合からイルカやゴンドウクジラなどを太地町の畠尻(はたけじり)湾に追い込んで捕獲する伝統の漁です。

けさ(1日)は、地元漁協に所属して漁を行う「太地いさな組合」の漁船9隻が午前5時過ぎに太地漁港を出港し、約3時間後に沖合約9kmでハナゴンドウの群れを見つけて太地町の畠尻湾へ追い込みました。

捕獲された10頭はいずれも体長約3mで、全て食用にな予定です。

漁を終えた土山正樹(つちやま・まさき)組合長は「初日から10頭が捕れて、幸先が良かった」と喜んでいました。

出港の際には、反捕鯨団体などによる抗議活動を監視する警察官らが警戒に当たり、追い込み漁の廃止を訴える十数人が横断幕を掲げるなどしましたが、大きな混乱はありませんでした。

今シーズンの追い込み漁は来年の春まで続けられます。