和歌山盲学校高等部理療科、きのくに信金で校外実習
2025年9月10日 17時00分
教育
社会
県立和歌山盲学校の高等部に通う理療科の生徒がきょう(9/10)、きのくに信用金庫の社員に施術を実施し、技術などの評価を受けていました。

盲学校高等部の理療科は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師という資格取得に向けた学科があり、専門的な学習に取り組んでいます。
今回、きのくに信用金庫の協力をうけ、校外での臨床実習を行ったもので、午前10時半から1時間程度、行われました。

生徒は、27歳から52歳まで4人で、1人15分ほどかけて、実際に働くことをイメージして施術を施し、指先の技術や接客対応などについて、評価を受けていました。
施術を受けた、きのくに信用金庫の専務理事、岩橋儀幸(いわはし・よしゆき)さん64歳は、「日頃から、スマホで肩こりがひどく、首から肩について、非常に筋肉が膠着していたが、ワンポイント的にほぐすことを教えてもらったので、予防的にやっていこうと思う。皆さんへの応援を一緒にやっていけたら」と話しました。
施術の実習を行った、和歌山盲学校の森本裕弥(もりもと・ゆうや)さん27歳は、「普段したことないような人で、いい経験になった。デスクワークが多いと言っていたので、肩のところが、凝ってるなあというのはありました」と話し、上田真基(うえだ・まさき)さん39歳は、「基本の型をやりながら、凝ってるところを中心に、もんだ。勉強してあん摩マッサージ指圧師になれるよう国家試験に合格したい」と話しました。

和歌山盲学校の藤井一起(ふじい・かずき)副校長は、「仕事によって、凝ってるところが違うので、いろんな方を治療させていただくというのは、すごく大事な経験になる。視覚障害者の就労や社会参加についても理解が広がることを期待している」と話しています。