臨時の県下警察署長会議開催
2025年9月12日 17時20分
事件・事故 社会

和歌山県警はきょう(12日)、県警察本部の所属長や県内の警察署長らが集まる会議を開き、県警察本部の野本靖之(のもと・やすゆき)本部長が訓示で、全国警察の現状について強い危機感を持ち、警察のあるべき姿を再徹底するよう求めました。

訓示する野本本部長

これは神奈川県警のストーカー事案を巡る不適切な対応や警視庁公安部が捜査した「大川原化(おおかわらか)工機(こうき)」を巡る冤罪(えんざい)事件など、警察活動への信頼を損なう事案が続いたとして、今月(9月)5日に全国警察本部長会議が開かれたことを受け臨時で開かれたもので、県警察本部の所属長や県内の警察署長など52人が参加しました。

野本本部長は、神奈川県警と警視庁公安部の2つの事案に触れ、「誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕するという警察活動のあるべき姿についての認識が希薄化し、警察として当然行うべきことが行われていなかったのではないか」と指摘しました。

そのうえで「全国警察が置かれている状況に強い危機感をもち、警察の活動は国民・県民の信頼の上に成り立っていることを今一度よく認識したうえで、警察のあるべき姿を踏まえた判断、それに基づく指揮をお願いします」と述べました。