旧吉原分校の活用について一部の地権者が公民共創での活用を要望へ
2025年9月12日 17時13分
政治
教育
社会
開会中の市議会に建物の解体の予算案が提案されている和歌山市内に唯一残る木造校舎の安原小学校吉原分校について、分校の一部の地権者が住民や民間団体が公民共創の形で市が関わり、引き続き土地を利用してもらっても良いとする要望書を提出しようとしていることがわかりました。
これは、分校の存続を求めている有識者らのグループが明らかにしたものです。
それによりますと、提出を予定している地権者は、分校の大部分の土地を所有していて市に有償で貸与しています。
この地権者は、市長宛の書簡の提出を予定していて、今後の利活用の具体的な計画について引き続き説明を受けながら地域や市民の公益につながるよう活用して欲しいとしていて、協議の場を設けて欲しいとしています。
旧吉原分校を巡っては、市が7000万円の校舎の解体予算を開会中の市議会に提案しています。
その一方で市民や有識者らのグループが、市内で唯一残る木造校舎の価値を見出し、リフォームして青少年活動や、地域の自然を生かした地域づくりのワークショップなどに活用したいと市に要望していました。
しかし、一部の地権者が土地の返還を求めていたり、市は校舎としての役割が終わっているとして存続に難色を示していて、話し合いは平行線が続いていました。