インターネットバンキング悪用の不正送金被害が急増/和歌山
2025年9月17日 16時19分
事件・事故 社会


インターネットバンキングを悪用した不正送金被害が和歌山県でも急増しています。

和歌山県警察本部サイバー犯罪対策課によりますと、県内のインターネットバンキングを悪用した不正送金事件は、今年(2025年)8月末時点で発生件数が21件、被害総額が3108万円となっています。件数では、去年(2024年)1年間の15件をすでに上回っているほか、被害額もこれまでで最も多かったおととし(2023年)の5142万円に迫る勢いです。

警察庁の統計によりますと、去年(2024年)1年間全国のインターネットバンキングを悪用した不正送金事件は、発生件数が4369件、被害総額はおよそ87億円近くにのぼっていて、おととし(2023年)から発生件数・被害額ともに急増しています。犯人は金融機関や宅配会社など実在の企業やサービスになりすまし、メールやショートメッセージなどから偽のホームページに誘導して、インターネットバンキング利用者のIDやパスワードなど個人情報を入力させて盗み取る「フィッシング」と呼ばれる手口を使います。警察では「心当たりがないメールは無視し、心当たりがあっても公式サイトや公式アプリから正しいサイトに接続するよう徹底してほしい」と注意を呼びかけています。