柔道の受け身を活かした“転び方教室”
2025年9月20日 15時17分
福祉・医療
スポーツ
年齢とともに体力や反射神経などが低下する「フレイル」と呼ばれる状態や、認知症などで転びやすい高齢者の事故防止につなげようと、きょう(9月20日)和歌山市西浜の県立和歌山工業高校で、柔道の受け身を活かした安全な転び方を学ぶ研修会が開かれました。
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これは、県・柔道連盟が、全日本柔道連盟や、国立長寿医療研究センターの協力で開いたもので、県内の柔道指導者や福祉関係の職員らが参加しました。
研修会では、県立桐蔭高校出身で国立長寿医療研修センターの前島伸一郎(まえしま・しんいちろう)センター長らが、フレイルや認知症の予防や、中高年層が無理なく出来る運動の仕方などを講義しました。
また、柔道場では、和歌山市の「紀柔館」館長を務める柔道家の腹巻宏一(はらまき・こういち)さんによる「転び方運動教室」が開かれ、腹巻さんが、およそ8年前から高齢者を中心に指導している、柔道の受け身を応用して、背中を丸めて転がり地面に手をつくケガをしにくい倒れ方を、参加者らが腹巻さんの動きを真似ながら実践していました。

腹巻さんは「もともと高齢者が楽しめる居場所づくりとして始めましたが、今では遠くからも学びに来られます。転倒は健康を損なう大きなきっかけになるので、安全な転び方の指導の輪が広がって欲しい」と 話しています。