大阪・関西万博の海外パビリオンのスタッフが、きょう(21日)、和歌山県を訪れ、那賀エリアを巡るツアーに参加しました。これは、和歌山県が、学生の国際交流促進と県内各地域の魅力発信を目的に、先月(8月)から今月(9月)にかけ、県北部や中部の6つのエリアで実施したものです。
ツアーに参加したのは、アメリカパビリオンでツアーに参加しツアーに参加ガイドなどを務めるユースアンバサダーのメンバーと、その関係者5人、それに、県内の大学などが連携し、地域社会に貢献するために設立された高等教育共創コンソーシアム和歌山に所属する学生4人です。
きょうのツアーは紀の川市を巡るもので、参加者は、貴志川(きしがわ)線の貴志(きし)駅を散策したあと、桃(とう)りゃんせ夢工房(ゆめこうぼう)で桃ジャムと桃の蒸しパン作りを体験し、ジェラートの人気店・藤桃庵(とうとうあん)や、道の駅「青洲(せいしゅう)の里」に立ち寄ったあと、地元の県立粉河(こかわ)高校の生徒も加わって、地域の盆踊りに参加しました。

バーモント州から来たカーター理紗(りさ)さんは、桃ジャムと蒸しパン作りを終えたあと、「料理があまり得意ではないので、こういう甘くて可愛いものは、初めて作りました。とても楽しかったです。バーモント州も自然豊かなところなので、和歌山とすごく似ていると感じました」と話していました。

また、和歌山大学経済学部4年の宮﨑一輝(みやざき・かずき)さんは、「初めての経験で、それをアメリカの方と一緒にできて良かったです。ジャムは桃の甘みがあって美味しいです。蒸しパンはふわふわで、こちらも桃の甘みがあって、とても美味しいです」と話していました。

今回のツアーをアテンドした県・那賀振興局・地域づくり課の嶋田久人(しまだ・ひさと)さんは、「共創チャレンジで学生が考えてくれたモデルコースを中心に、紀の川市がフルーツのまちであることを知ってもらえるような体験も織り交ぜながら企画しました。那賀振興局としては、サイクリングを交えながら、この地域を巡ってもらいたいと考えています。地域の様々な魅力を今後も世界に発信していきたいです」と意気込んでいました。