熊野古道の通行止め、14年ぶりに通行再開/田辺・和歌山
2025年9月23日 18時07分
災害・防災 歴史・文化

2011年の紀伊半島大水害の影響で、通行できなくなっていた、田辺市内の熊野古道が、来月(10月)1日から通行できるようになります。田辺市教育委員会などが明らかにしたもので、14年ぶりに、世界遺産登録されている正規のルートが復活します。

通行止めとなっていたのは、田辺市の熊野古道中辺路(なかへち)ルートのうち、仲人茶屋(なこうどぢゃや)跡から蛇形地蔵(じゃがたじぞう)までの区間です。

2011年9月の紀伊半島大水害により、近くの山腹で地すべりの兆候が確認されたため、安全確保のため、この地域を立入禁止とし、南側の作業道をう回路として通行ルートを確保していました。

田辺市によりますと、現地の継続的な経過観察に加え、復旧作業を実施してきましたが、急傾斜地や谷底地形が大部分を占め、重機などの使用がむずかしく、長期間を要したということです。

熊野古道中辺路ルートは、田辺市の海岸部から、熊野本宮大社へと向かう熊野参詣道(みち)です。

正規ルートの通行再開は、10月1日午前6時からで、これに伴い、迂回ルートは通行できなくなります。