「世界津波の日」10周年記念ツアーとシンポジウム/広川・和歌山
2025年9月23日 18時11分
災害・防災 歴史・文化

「稲(いな)むらの火」の逸話に由来し、11月5日が「世界津波の日」に制定されてから、今年(2025年)で10周年を迎えることを記念し、和歌山県と広川町(ひろがわちょう)は、現地体験ツアーとシンポジウムを開催することにし、参加者を募集しています。

これは、近い将来発生が懸念されている南海トラフ地震などによる津波に備え、いざというときに命を守るために津波から逃げることの重要性を発信し、ひとりひとりが、自らの命を守る判断と行動力を高めてもらおうと、開催されるものです。

現地体験ツアーは、「稲むらの火に学ぶ!」と題して、来月(10月)25日、午後1時半から、広川町にある「稲むらの火の館」で、館のガイダンス講師で、広川町日本遺産ガイドの会の語り部でもある熊野亨(くまの・とおる)さんによる「梧陵(ごりょう)の心を伝えます」と題した講演と、町内の広村(ひろむら)堤防や耐久社(たいきゅうしゃ)などを見学するフィールドワークを予定しています。

シンポジウムは、11月21日、午後1時半から、和歌山市の県民文化会館・小ホールで、拓殖(たくしょく)大学特任教授の濱口和久(はまぐち・かずひさ)防災教育センター長による「『稲むらの火』に学ぶ、命を守るタイムリミット」と題した基調講演や、濱口教授をコーディネーターにしたパネルディスカッションなどが行われます。

現地体験ツアーは定員80人、シンポジウムは定員300人で、いずれも参加は無料ですが、事前申し込み制となっていて、先着順に受け付けられます。申し込みは、県・危機管理消防課に電話するか、WEBからも申請できます。