和歌山市で岸田前総理襲撃、2審も懲役10年、大阪高裁
2025年9月25日 17時45分
事件・事故

おととし(2023年)、和歌山市で、岸田文雄(きしだ・ふみお)前総理大臣の演説会場に爆発物を投げ込んだとして、殺人未遂などの罪に問われた26歳の男の裁判で、大阪高等裁判所はきょう(25日)、懲役10年とした1審判決を支持し、被告側の控訴を退けました。

無職の木村隆二(きむら・りゅうじ)被告26歳は、おととしの4月15日、選挙の応援演説で、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港を訪れていた岸田前総理らにめがけて、手製の爆発物を投げ込んで爆発させ、警察官と聴衆の2人に軽いけがをさせたとして、殺人未遂などの罪に問われていました。

1審の和歌山地裁の裁判で、動機について木村被告は、選挙制度に不満を持ち、注目を浴びて考えを知ってもらおうとしたと説明し、2審でも引き続き「危害を加えるつもりはなかった」と殺意を否認していました。1審は、再現実験などから、爆発物に殺傷能力があったと認めていました。

きょうの判決で大阪高裁は、懲役10年とした1審判決を支持し、殺意を否認した被告側の控訴を退けました。