熊野本宮大社で献湯祭/和歌山県
2025年9月27日 15時59分
経済 歴史・文化 社会

田辺市の世界遺産熊野本宮大社できょう(27日)温泉の湯を神前に奉納し自然の恵みに感謝する献湯祭(けんとうさい)が開かれました。熊野本宮温泉郷の宿泊施設の代表者らが朝に泉源から汲んだ「一番湯」を本殿前に置かれた大だるに注ぎ、業界の繁栄を祈念しました。この地域には湯の峰、川湯、渡瀬の3つの温泉があり、このうち湯の峰温泉は熊野詣での参拝者が湯で身を清めたと温泉として伝わり、世界遺産に登録された「つぼ湯」で知られています。献湯祭に参加した熊野本宮観光協会の名淵敬(なぶちけい)会長は、「地下から湧き出る大地の恵みに感謝しました。熊野は世界遺産の中心的な場所で歴史、文化、自然とともにぜひ温泉を堪能してほしいです」と話していました。