和歌山市の2才児虐待事件を受け、市として未受診のフォローに取り組む
2025年9月29日 18時25分
政治 事件・事故 福祉・医療

和歌山市で2才の女の子が虐待を受けて死亡した事件をに対して、和歌山市の尾花正啓市長は、痛ましく、あってはならない事件で非常に残念だと述べるとともに、訪問して受診を促す面談をするなど保健所の対応は適切だったとしました。

その上で市として乳幼児健診を受けさせない世帯に対し、さらに受診を促すなどフォローしていくことにしています。

これはきょう(29日)開かれた定例の会見で記者の質問に対し尾花市長が答えて明らかにしたものです。

亡くなった女の子の両親は、生後4か月健診は受けさせたものの、10ヶ月と1才半健診は未受診で、市の職員が受診を促し、訪問して女の子の様子を確認しています。

しかしそれ以降電話連絡や郵送で受診を促しましたが、返事がなかったということです。

尾花市長は、市として受診を強制するのが難しい状況で、保護者の協力が必要だと言う苦悩をにじませ、未受診の保護者に対し引き続き受診を促しフォローしていくことを明らかにし、いろいろな人の力を借りて地域で見守ったり、関係する協議会でもフォローしていくなど対応したいという考えを示しました。

市によりますと昨年度(2024年)、和歌山市では新生児2300人余りに対して60人近くが義務付けられている健診を受けていないということです。