御船祭前に早船蔵出し、熊野速玉大社/新宮・和歌山
2025年10月2日 17時20分
社会
イベント
新宮市の世界遺産・熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)で行われる「御船祭(みふねまつり)」を前に、祭りの呼び物「早船競漕(はやぶねきょうそう)」に使う木造の船9隻がけさ(2日)、境内の倉庫から出されました。
この早船は、スギやヒノキで作られ、長さ9メートルほどで優美な曲線の船体が特徴です。けさは祭りで、かいをこぐ若者らが熊野速玉大社の境内に集まり、9隻の早船を倉庫から慎重に出していました。作業に参加した30代の男性は「いよいよ祭りが始まる。優勝を目指す」と意気込んでいました。早船競漕は、15日と16日に開かれる御船祭のクライマックスを飾る行事で、16日の夕方に行われます。
9隻の早船は、市内の各地区の幟(のぼり)を立てて、大社の近くを流れる熊野川上流の中州「御船島(みふねじま)」を3周して、速さを競います。