熊野古道で「あぶりアユ」作り 秋の風物詩
2025年10月6日 14時21分
経済
歴史・文化
世界文化遺産、熊野古道の中辺路で、アユを炭火でじっくりあぶった昔ながらの保存食、あぶりアユ作りが進んでいます。
この保存食は、夏に近くの富田川で釣って冷凍していたアユを、水分がしっかり抜けるまで炭火で2日間、じっくりとあぶって作られるもので、熊野古道の秋の風物詩になっています。
あぶりアユは、古道歩きの拠点の一つ、田辺市の神社「滝尻王子」のそばで土産物店と民宿を営む木田豪(きだ・つよしさん)が作るものが人気です。
木田さんは炭火で焦げ目がついていくアユの表と裏を返しながら「魚は友釣りのものにこだわっています。秋の味覚を楽しんでください」と話しています。
あぶりアユは5匹ずつ縄にくくってつるされ1つ4000円で売られていて、今月の末ごろまで販売されるということです。