紀の川市で警察かたる詐欺電話・362万円詐取
2025年10月8日 18時49分
事件・事故

紀の川市の40代の女性が、北海道警察本部の代表番号に見せかけた番号からかかってきた電話の内容にだまされ、現金あわせておよそ362万円をだまし取られる特殊詐欺事件があり、和歌山県警察本部が、だまされないよう警戒を呼びかけています。

岩出警察署の調べによりますと、今月(10月)2日、女性のスマートフォンに「あなたのクレジットカードが不正利用されている」と電話があり、女性は「身に覚えがない」と答えると「不正に契約されたことになるので、被害届を出すために北海道の札幌警察に行ってもらう必要がある。行くのが無理なら、こちらから警察に連絡する」と言われました。

その後、女性のスマートフォンに、北海道警察本部の代表番号に見せかけた番号のテレビ電話がかかり、“道警のサヤマ”と名乗る警察官の制服のような姿の男が「あなたに逮捕状が出ている。検事と話せるよう手配したので無実を証明して欲しい」と言って、今度は検察官を名乗る男に代わり「無実を証明するには指定する口座に現金を振り込んで欲しい」と要求され、女性は3回に渡って相手側の口座に現金あわせておよそ362万円を振り込み、その後、不審に思って岩出警察署に問い合わせたところ、詐欺被害に遭ったことに気がついたものです。

和歌山県警では「警察官をかたる詐欺が多発している。警察官が“無実を証明するため”といったことで、金を要求することは絶対にない」と指摘し「もし、このような電話やメールなどで要求があった場合、詐欺を疑って、すぐに、県警が開設している特殊詐欺被害防止専用の“ちょっと確認電話”に通報して欲しい」と呼びかけています。

“ちょっと確認電話”の番号は、通話料無料のフリーダイヤル、0120(508)878番、“これは、わなや”と覚えて下さい。