紀美野町の棚田再生活動が農水大臣表彰受賞
2025年10月10日 15時45分
歴史・文化
社会
全国の農山漁村での地域再生事業のうち、とくに優れた事例を表彰する今年度(2025年度)の「豊かなむらづくり全国表彰事業」で、紀美野町小川(きみのちょう・おがわ)地区で棚田の再生事業に取り組む地元の団体が、近畿ブロックの農林水産大臣賞を受賞することになりました。
この表彰は、農林水産省が1979年度から毎年行っているものです。
農林水産大臣賞の受賞が決まった、紀美野町の「小川地域棚田振興協議会」は、5年前の2020年から、過疎化や高齢化で耕作放棄地となっていた「中田の棚田」の再生に取り組み、地元の住民だけでなく、活動に共感した外部の人々も連携して関係人口を増やし、これまでに36枚、1・8ヘクタールの田んぼを復活させました。
あわせて、和歌山大学や海南高校などと連携した体験授業や地域活動、伝統芸能の保全と継承などに取り組み、これらが高く評価され、和歌山県や国が棚田保全活動の成功例として認定しました。
小川地域棚田振興協議会は、12月上旬に近畿ブロック表彰式で表彰される予定です。