熊野速玉大社の例大祭、厳かに
2025年10月16日 18時15分
歴史・文化
新宮市の世界遺産、熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)で、きのう(15日)・きょう(16日)の2日間、例大祭が行われました。これは、、神々の来臨(らいりん)の様子を再現したもので、国の重要無形民俗文化財に指定されています。そして、両日とも雨が降る時間帯がありましたが、多くの参拝者が訪れ、一連の神事や行事を見守りました。

初日のきのうは、午前11時から、大社で行われた「本殿大前ノ儀(ほんでんおおまえのぎ)」で幕を開け、上野顯(うえの・あきら)宮司が祝詞(のりと)を奏上(そうじょう)し、巫女(みこ)による「神(かん)なぎの舞(まい)」が奉納されました。午後からは、神馬渡御式(しんめとぎょしき)が行われ、神職らに続き、稚児行列が、大社から阿須賀(あすか)神社までのおよそ1・5キロを歩きました。夕方には、大社の上流側にある御旅所(おたびしょ)で神事が行われました。
2日目のきょう(16日)は、午後から、大社で、神輿(みこし)渡御式があり、夕方には、神霊(しんれい)を船に乗せて御旅所に向かう船渡御(ふなとぎょ)と、市内9つの地区の早船が競漕(きょうそう)して、御船島(みふねじま)を廻(まわ)る御船祭(みふねまつり)が行われました。そして、日没後、松明(たいまつ)の灯りの中で厳かに行われる御旅所神事で幕を降ろします。