2歳女児虐待死事件、両親を起訴、和歌山地検
2025年10月16日 18時15分
事件・事故

和歌山市内の当時の自宅で、2歳だった長女を虐待して、治療を受けさせず、全身打撲で死亡させたとして、和歌山地検は、きょう(16日)、いずれも26歳の父親と母親を起訴しました。保護責任者遺棄致死の罪で起訴されたのは、紀の川市に住む建設業で父親の平晴流(たいら・はる)被告26歳と母親の菜々美(ななみ)被告26歳です。

起訴状などによりますと、2人は、当時住んでいた和歌山市新生町(しんせいちょう)の自宅で、当時2歳だった長女の流菜(るな)ちゃんの顔や頭を殴るなど日常的に暴行し、ことし7月には流菜ちゃんが顎(あご)に怪我をし、十分に食事を摂取することが困難になっていることを認識していたのにも関わらず、病院で治療を受けさせず、全身打撲による外傷性ショックで死亡させた罪に問われています。

和歌山県警によりますと、菜々美被告が当日の朝、「子供が熱中症で息をしていない」と119番通報したもので、流菜ちゃんは、病院で死亡が確認されましたたが、顎を骨折していたため、病院が県警に情報を提供しました。そして、9月、県警が、2人を保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕しました。

流菜ちゃんの死亡時の体重は、2歳児の平均のほぼ半分の6080グラムでした。