和歌山県立和歌山盲学校の高等部理療科の生徒がきのう(10/16)、紀陽情報システムの社員に施術を実施し、肩こりのツボなどを教えていました。

これは、紀陽情報システム株式会社の協力を得て、校外での臨床実習を行ったもので、午前10時半から1時間程度、行われました。
27歳から52歳までの4人の生徒が、1人に対し15分ほどかけて、あわせて12人に、実際に働くことをイメージして施術し、指先の技術や接客対応などについて、評価を受け、肩こりのツボを教えていました。施術を受けた、紀陽情報システムの田上裕之(たのうえ・ひろゆき)さん61歳は、「ツボに的確に入って、すごく気持ちよく楽になった。肩や背中をピンポイントで施術してもらえたのでスッキリした。目もすっきりした感じで、解消されました。昼からも頑張ろう」と話しました。

実習を行った、和歌山盲学校の谷口和義(たにぐち・かずよし)さん52歳は、「最近スマホを使う人が増えて、首と肩がこっている人が多い。筋肉が固くなっているので、それの施術が大変。いろんな患者を見られることはいいこと」と話し、大林晃一(おおばやし・こういち)さん29歳は、「15分ではすべて直すのは難しかったが、主に凝っている右肩の周辺は僕なりにできた。つくば大学に受かっているので、将来は、私が指導できるようになりたい」と話しました。

和歌山盲学校教諭の岡本美智子(おかもと・みちこ)さんは、「臨床実習は、学校でも行っているが、場所を変えることで、いつもと違う緊張感がでてくる。また、初めて会った人とどれだけコミュニケーションがとれるか、生活を聞いてどんな施術ができるかを判断できるようにしたい」と話しています。

盲学校高等部の理療科は、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師という資格取得に向けた学科があり、専門的な学習に取り組んでいます。