たいまつで闇夜避難再現 稲むらの火祭り/和歌山県・広川町
2025年10月19日 10時30分
災害・防災 歴史・文化

広川町で昨夜(18日)、津波からの避難を促し、村人を救った江戸時代の故事を再現する「稲むらの火祭り」が開催されました。

防災意識の継承が目的で、町民らおよそ470人が参加し、火をともしたたいまつを手に、町内の高台にある廣八幡宮(ひろはちまんぐう)まで2キロほどを歩きました。

これは、1854年の安政南海地震で、避難路を示そうと闇夜の中で稲わらに火をともし、村人を高台に導いた実業家・浜口梧陵(はまぐち・ごりょう)にちなんだ行事です。

参加した有田市の高校3年の女子生徒は「たいまつは重かったけど、防災への意識が高まった。災害が起こったら、率先して周りの人を誘導したい」と話しました。

文化庁は、津波避難を意識した広川町の町づくりを「日本遺産」に認定しています。