JR新宮駅で高校生を対象とした避難訓練
2025年10月22日 17時49分
災害・防災 教育

JR新宮駅できょう(23日)、高校生を対象とした津波発生時の電車からの避難訓練が行われました。

この避難訓練はJR新宮駅が企画したもので、近畿大学附属新宮高校の1年生132人が参加しました。

車内での講習

訓練では生徒たちは車庫近くに止めた車両に乗り込み、初めに津波発生時の注意点などを学んだあと実際に停止した電車のドアを開けたり、避難用のはしごを降ろす実習を行いました。

自分たちで降ろしたハシゴで車外に避難する生徒

その後は緊急地震速報を受け緊急停車した電車から自分たちでドアを開け車外に避難する訓練を行いました。

訓練に参加しはしごを下ろす役目を果たした高校1年生の男子生徒は「津波の時に実際にうまくできるか少し心配だが訓練を思い出して頑張りたい」と話し、女子生徒は「階段はそれほど怖くなかった。実際に津波が来た時には多くの人の助けになれるようにしたい」と話してくれました。

また、1年生の担任のひとりの田垣内洸充(たがいと・ひろみつ)さんは「新宮は大地震が来ると言われているところ。生徒には少しでも生き残る可能性のある行動をしてもらいたい」と訓練の重要性について話していました。

JR新宮駅の角野敦彦(すみの あつひこ)駅長は「毎年1回開催しています。この地域はやはり高校生に率先者避難なってもらうのが良いと思い開催しています」と、地域の防災の主力としての高校生の活躍への期待を話してくれました。

この避難訓練は新宮から串本までの高校ごとに行われていて、それぞれの学校の希望によって訓練のメニューも変えているそうで、その地域に即したものとなっているということです。