全国弁論大会で準優勝、和歌山盲学校・稲川祐司さんが県教育長に報告
2025年10月23日 18時45分
教育

和歌山県立和歌山盲学校の理療科の生徒が、全国弁論大会で準優勝したことを報告するため、きょう(10/23)、和歌山県教育委員会に教育長を表敬訪問しました。

前列左から、松下校長、稲川さん、今西教育長、後列右側・藤岡教諭

教育長を訪問したのは、全国弁論大会で準優勝した和歌山盲学校・理療科2年の、稲川祐司(いながわ・ゆうじ)さん36歳で、今月(10月)3日、岐阜県の岐阜盲学校で開かれた大会で、高校時代、病気と闘い、突然の失明により絶望したこと、そして、見えなくなった今だからこそ気づけたことを「見えなくなって、より見えてきたこと」というタイトルで、エネルギッシュに発表しました。

きょう午前11時に、稲川さんは、和歌山盲学校の松下香好(まつした・かこ)校長らとともに、教育長室を訪れ、今西宏行(いまにし・ひろゆき)教育長に準優勝を報告しました。

今西教育長は、「今回、大きな賞をとられましたが、もっと上の方を目指して、みんなをひっぱっていってください」と述べました。これに対し、稲川さんは、「準優勝で残念だった。来年もリベンジしたいと思います」と述べました。

稲川さん

稲川さんは、「弁論大会は、おもしろかったです。盲学校に入る前から、狙っていたので、出られてよかったです。来年の目標は、国家試験合格。弁論大会は、来年はまず和歌山の在校生に勝てるかどうか。全国へ行けたら、リベンジですね」と話していました。

担任の藤岡賢(ふじおか・けん)教諭は、「何事にも、弁論にしても、学校行事についても、あんま・針の技術にしても、前向きに全力で取り組む姿勢がすごい。いままでの経験の中で磨かれた強さなのかなと思う」と話しました。